おはようございます。
地震の影響は製造業にも出てますね。
能登半島地震の発生から15日で2週間となりますが、被災地では工場や小売店の再開が進むが、深刻な被害を受けて一部では再開の見通しが立っていません。
メーカー各社は在庫などでしのぎつつ、サプライチェーン(供給網)に大きな影響が及ばないように復旧を急いでいます。
参天製薬は、医療用医薬品や大衆薬などの生産の75%を担う主力の能登工場(石川県宝達志水(ほうだつしみず)町)の稼働停止が続いています。
同社は「数か月分の在庫は確保しており、深刻な供給問題は生じない」とするが、建物や設備が被害を受けており、再開時期は未定です。
東芝のパワー半導体工場(同県能美市)は、製造装置の部品や配管の交換・補修作業と並行して9日に生産を一部再開しましたが、出荷する完成品は作れない状態で、2月上旬をめどに生産能力を被災前の水準に回復させる方針です。
当面は在庫で対応するという。
建材メーカーの三協立山も、富山県射水市の鋳造工場で地盤沈下などが起きており、生産再開が24日にずれ込む見通しです。
電子部品大手の村田製作所は、石川県など北陸3県の13工場のうち、3工場の再開の見通しが立っていません。
停止が長引けば、別工場での代替生産を検討するといいます。
送変電設備で使う絶縁体「碍子(がいし)」を作る日本ガイシも、石川県志賀町のグループ会社工場の再開のめどが立たず、別工場での代替生産を検討しています。
電力や工業用水などインフラの復旧が遅れていることも影響を及ぼしています。
(写真:読売新聞)